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懐かし屋

Author:懐かし屋
1963年群馬県に生れる。
懐かしいモノ全般・昭和の時代が持つ独特の雰囲気が好物。

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懐かし屋の思わず遠い目
ちょっとだけ懐かしいモノの昔語り。 記憶のままに書き綴り、気が付けば思わず遠い目。
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レフティ哀歌
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よく言われている事だけど、この世の中は右利き用に出来ている。
絶対数が多いんだから仕方ないけど、左利きの人は右利きの人が
思ってもいないところで様々なストレスを抱えているのだ。
そして悲しいかなオイラはマイノリティの左利きだ。
たぶん右利きの人より早死にするだろう。

【ワタクシの場合】

1、あえて左で押し通しておるモノ
  筆記(毛筆を除く)、箸、包丁、マウス、ボーリング

2、世間様に合わせて右でやってるモノ
  ハサミ、自動改札、カメラ、バッティング、毛筆

3、最近右から左に逆矯正したモノ
  ボール投げ

4、左利きを口実に断念したもの
  ギターなどいろいろ

一番困るのは婚礼などの時に書く芳名帳。
筆ペンしか置いていない場合は大変恥ずかしい思いをする。
日本語の文字は止めもハネも全て右手で書くように作られていて
毛筆だとそれが際立って目立つ。
だから左で無理矢理書くとカーナリ変な字になってしまうのだ。

自動改札が出来たばかりの頃、うっかり切符を左手に持ち
隣のレーンの挿入口に入れてしまったことがある。
速攻で駅員が飛んできて、これまた大変恥ずかしい思いをした。
それからは自動改札を通る時に「右、右」と自分に言い聞かせ
軽い緊張感を持って通過する習慣が身についた。

牛丼屋やカレーショップなどに見られるカウンター形式の狭い食堂
では食事中に隣の人と肘がぶつかり合う。
左端なら問題ないのだが、混んでいる時は左端の席が空くのなんて
待っていられないので仕方なく右手を使って食べることもある。
そんな時は器から口に運ぶのが精一杯で味なんて分からない。

子供の頃、左用のグローブが家に無かったので誰かのお下がりの
右用グローブを使っていた。
もともと球技は下手なのでどっちで投げてもたいして変わらない
ような気がしたのだ。
成人してからはグローブと縁のない生活をずっと送ってきたのだが
ここ数年、子供の相手でソフトボールの練習を付き合う羽目になり
左利き用のグローブを衝動買いして使ってみた。
さすがに動きはぎこちないけどコントロールや球威は右よりも若干
いい事に気がついて現在矯正中である。

こんな訳で、何に挑戦しようとして壁にぶつかるとすぐに利き手の
所為にする悪い習慣も身についた。
その気があれば努力で利き手をカバーする事も出来る筈なのに
その努力を怠る。
怠り怠り、気がつけば40を大きく超えてしまった。
ギターなどの楽器をついにマスターできなかったのはその代表例だ。
分析してみると自己嫌悪に陥る事ばかりなり。

嗚呼、レフティ哀歌(エレジィ)。


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